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胃カメラ
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こんにちは!横浜LA内科・内視鏡クリニック 院長の本多です。
🌀 健康診断で「要精密検査」と書かれていたけれど、胃は痛くない…
🌀 胃の不調が続いていて、検査を受けるのが怖い
このように、受診するか迷っていませんか?
胃がんは、早い段階では症状が出にくく、症状がないまま進行することもあります。一方で、胃の痛みや食欲の低下は、胃炎や胃潰瘍などでも起こります。
そのため、症状の有無だけで胃がんの可能性を判断することはできません。
症状がある場合は検診を待たずに受診し、症状がない場合も年齢やピロリ菌、胃粘膜の状態に応じて検査を検討します。
今回のコラムでは、胃がんの早期発見に役立つ検査の役割と、受診の目安を解説します。
胃がんは早い段階では自覚症状が少なく、進行しても症状が出ない場合があります。
また、胃の痛みや食欲の低下は、胃炎や胃潰瘍でも起こります。
痛みがないことだけで安心したり、痛みがあることだけで胃がんだと決めたりすることはできません。
そのため、症状がないときの検診が、胃がんの早期発見につながることがあります。
一方、症状がある場合は早期に原因を特定し、治療を始めるためにも、検診を待たずに検査をすることを推奨しています。
健康診断で胃を見る検査の1つに、造影剤を飲んで胃の形や粘膜の状態をX線写真で調べる「バリウム検査」があります。
対して、胃カメラは口や鼻から細い内視鏡を入れ、胃の内側を直接見る検査です。
バリウム検査で異常を指摘された場合は、胃カメラで詳しく確認します。
疑わしい部分があれば、組織の一部を採る「生検」を行い、顕微鏡で調べて「がんかどうか」を診断します。
なお、バリウム検査なしで、はじめから胃カメラ検査をする形でも問題ありません。

胃がんの早期発見を目的とする場合、胃カメラを受ける時期や検査間隔は、胃の不調の有無やピロリ菌の除菌歴、胃の粘膜の状態で変わります。
胃の不調がない方には、当院では40歳を目安に一度、胃カメラを受けることをおすすめしています。
また、胃の痛みや食欲の低下、食事を減らしていないのに体重が減るといった変化があるときは、年齢にかかわらず一度ご相談ください。症状が軽く見えても、背景に治療が必要な病気が隠れていることがあるためです。
健康診断で「要精密検査」と指摘された場合は、症状がなくても詳しい検査を行います。この指摘は「がんが見つかった」という意味ではなく、「画像だけでは判断がつかないため詳しく確認しましょう」という意味です。
なお、血を吐いた場合は急いで受診し、ふらつきを伴うときは救急受診してください。
2回目以降の間隔は、ピロリ菌や粘膜の萎縮(胃炎による変化)の有無で変わります。
<検査間隔の目安>
胃の状態 | 当院が推奨する検査間隔の目安 |
|---|---|
ピロリ菌がある方、萎縮性胃炎がある方、胃がんの家族歴がある方 | 1年ごと |
ピロリ菌の除菌を受けた方 | 1年ごと |
50歳以上で、ピロリ菌がなく、粘膜の萎縮もない方※公的な胃がん検診と同様のスケジュール | 2年ごと |
50歳未満で、ピロリ菌がなく、粘膜の萎縮もない方 | 3〜5年ごと |
ピロリ菌が確認された方は、合併症やアレルギーの有無に応じて除菌治療を行います。
ただ、除菌後も「除菌前に起きた胃炎」による変化が残っていることがあり、胃がんのリスクがなくなるわけではありません。
ピロリ菌検査や胃カメラ検査は、高齢の方も受けられますので、身体の状態をふまえて医師とご相談ください。
▶︎ 参考コラム:『ピロリ菌除菌後も胃カメラは必要?何年ごと・いつまで受けるかを解説』

胃がんが早期に見つかると、胃カメラを使ってがんを切除する「内視鏡治療」を選べる場合があります。
ただし、内視鏡治療の対象になるかどうかは、がんの深さや大きさ、組織の性質、リンパ節への転移の可能性などを確認して判断します。条件によっては、早期胃がんであっても手術が必要になることがあります。
「早期胃がん」は、がんが胃の壁の浅い部分(粘膜〜粘膜下層)にとどまっているかどうかを示す呼び方です。一方、「ステージⅠ」は、がんの深さだけでなく、リンパ節への転移なども含めて決まる病期です。両者は同じ意味ではありません。
国内で2014〜2015年に診断されたステージⅠの胃がんでは、5年生存率は約93%と報告されています。
ただし、これは集団全体の統計であり、早期胃がん全体の数字や、一人ひとりの治る確率を示すものではありません。

A. 新たに症状が出たときは、次の検診を待たずに受診しましょう。
胃カメラにもバリウム検査にも、病変の大きさや場所によっては見つけにくい場合があり、以前の結果だけで今の症状の原因を判断することはできません。
A. 予約時や診察時に、何が不安なのか、以前の検査でつらかったことがあるかをお伝えください。
不安や苦痛を和らげる「鎮静薬」を使う方法もあります。呼吸が弱くなったり血圧が下がったりすることもあるため、持病や体調をふまえて医師と相談します。検査当日は、車・バイク・自転車を運転しないでください。
▶︎ 参考コラム:『胃カメラが苦手なあなたへ:「眠っている間に終わる」検査のはなし』
胃がんは早い段階では症状が出にくく、痛みの有無だけでは判断できません。早期の胃がんを見つけるには、胃の内側を直接見て、必要に応じて組織を調べられる胃カメラが役立ちます。そのため、症状がない方も、40歳を目安に一度、胃カメラを受けることをおすすめしています。
健康診断で「要精密検査」とされたときは、症状がなくても背景に治療が必要な病気が隠れていることがあるため、年齢にかかわらず早めにご相談ください。
当院では、年齢や過去の検査結果、胃の状態をふまえて、胃カメラを受ける時期をご案内しています。検査に不安がある方には、鎮静薬を使う方法についてもご相談いただけます。
このコラムが、検査や受診に迷っている方の参考になればうれしいです。
【参考文献】
国立がん研究センター. 胃がんについて.
国立がん研究センター. 胃がん検診について.
国立がん研究センター. 胃がん 検査.
厚生労働省. がん検診.
日本消化器内視鏡学会. 胃内視鏡検査は何年に1回(どのくらいの間隔で)受ければいいですか?
NHS. Vomiting blood.
日本消化器内視鏡学会. ピロリ菌を除菌しましたが、その後胃カメラ検査を受ける必要がありますか?
Japanese Gastric Cancer Association. Japanese gastric cancer treatment guidelines 2025 (7th edition). Gastric Cancer. 2026;29(2):271–299.
国立がん研究センター. 胃がん 治療.
国立がん研究センター. 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム:胃がん、2014–2015年診断例、5年生存率.
厚生労働省. がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和7年12月24日一部改正).
日本消化器内視鏡学会. 内視鏡検査で鎮静薬を使用することのよい点と悪い点は何ですか?