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大腸カメラ
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こんにちは!横浜LA内科・内視鏡クリニック 院長の本多です。
🌀 大腸ポリープが見つかったけど、全部切らないといけないの?
🌀 小さいから様子を見ましょうと言われたけど、本当に大丈夫?
大腸カメラのあとに、このような疑問を持つ方は少なくありません。でも実は、大腸ポリープにはいくつかの種類があり、種類やサイズによって対応が変わります。
今回は、ポリープの種類やサイズごとの対応の違いと、切除後に気をつけたいことをお話しします。
大腸ポリープとは、大腸の内側をおおう粘膜にできる病変の総称です。イボのように盛り上がったものだけでなく、平らなものもあります。「ポリープ」は形をあらわす呼び名で、中身はひとつではありません。
大きく分けると、次の2つがあります。
・腫瘍性ポリープ:良性の腺腫(せんしゅ)と、がん
・非腫瘍性ポリープ:過形成性(かけいせい)ポリープ、炎症性ポリープなど
大腸カメラでは、ポリープの大きさや形、表面の状態などから種類を推測します。内視鏡だけで確定できないこともあるため、切除したポリープは病理組織検査で詳しく調べ、最終的な診断につなげます。
大腸がんのできかたにはいくつかの経路がありますが、中心となるのは腺腫ががんに変化する流れです。腺腫を切除することで、大腸がんのリスクを下げることが期待されています。
ただし、腺腫がすべてがんになるわけではなく、ポリープが見つかった時点で、がんと決まるわけでもありません。
関連コラム▶︎ 【患者数第1位】小さなポリープの大きなリスク!40代からの大腸がん対策

腺腫は、大きさにかかわらず切除が原則です。なかでも、次のようなポリープは切除がすすめられます。
✅ 6mm以上の腺腫が疑われる病変
✅ 平らなものや陥凹型(へこんだ形)で、腫瘍やがんが疑われる病変
✅ 内視鏡で表面を観察したときにがんを否定しにくいもの
一方、次のようなポリープは、担当医の判断で経過観察となる場合もあります。
✅ 5mm以下で、盛り上がった形の腺腫
✅ 直腸やS状結腸にある過形成性ポリープ
国内の研究では、5mm以下の小さな腺腫を2〜3年追っても、大きさや形が変化する病変は少なかったと報告されています。ただし、ガイドラインでは大きさにかかわらず腺腫の切除が原則です。年齢や体の状態、ご本人の希望によっては経過観察も認められています。
「経過観察」は「何もしない」ではなく、適切な間隔でフォローアップを行い、変化を見守る対応です。
当院では、切除が必要と判断したポリープは、多くの場合、大腸カメラの検査中にその場で切除しています(日帰り)。5mm以下の小さなポリープでも、腺腫が疑われるものは原則として切除しています。
小さなポリープの切除に用いる方法の一つが、「コールドスネアポリペクトミー(CSP)」です。電気を使わずに、金属の輪でポリープを切り取ります。
切除するかどうかや切除方法は、ポリープの大きさ・形・数、体の状態などをふまえて、担当医が判断します。検査中に切除しなかった場合も、経過観察になるとは限りません。大きさや形、飲んでいる薬によっては、後日あらためて治療したり、高次医療機関をご紹介したりすることもあります。
血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、自己判断で中止せず、事前診察で必ずお伝えください。
関連コラム▶︎ 大腸カメラの準備ガイド|事前診察・前日の食事・下剤の飲み方を解説
ポリープを切除したあとは、検査結果を確認するとともに、出血などに気をつけて過ごすことが大切です。
切除したポリープは、顕微鏡で細胞を調べる病理組織検査に出します。良性の腺腫か、がんを含むかの最終的な診断は、この検査で決まります。
がんが粘膜だけにとどまっていれば、切除だけで治療は完了です。がんが深く入り込んでいた場合は、追加の手術を検討することがあります。
ポリープの切除では、まれに出血(約0.4%)や、大腸に穴が開く「穿孔(せんこう)」(約0.07%)が起こることがあります。
多くは内視鏡での処置で対応できますが、穿孔では手術が必要になる場合もあります。出血は切除から数日たって起こることもあるため、処置後も注意が必要です。
当院では、ポリープを切除した日から3日間は、入浴(シャワーは可)・飲酒・運動・力仕事・旅行や出張を控えていただいています。処置後の注意事項については、担当医や看護師に必ずご確認ください。
なお、次のような症状があるときは、処置を受けた医療機関へご連絡ください。
血便が続く、または出血量が多い
強い腹痛がある
発熱やふらつきがある
体調が急に悪くなった
症状によっては、救急受診が必要になる場合もあります。処置後に渡された注意事項を確認し、迷ったときは自己判断で様子を見続けず、医療機関へ相談しましょう。

ポリープを切除したあとも、大腸の別の場所に新しいポリープができることがあります。次回の検査時期は、病理組織検査の結果や、ポリープの数・大きさをもとに決まります。
腺腫を切除した場合、当院で目安にしている検査間隔は、次のとおりです。
✅ 腺腫が1〜2個で、すべて10mm未満、高度異型を含まない場合:2年ごと
✅ 腺腫が3個以上ある、10mm以上のものがある、または高度異型を含む場合:1年ごと
「高度異型」とは、細胞の変化が大きい状態を指し、病理組織検査で確認します。ポリープの種類や検査結果によって間隔が変わることもあるため、次回の検査時期は担当医の指示に従いましょう。
関連コラム▶︎ 大腸カメラは何年に一度受けるべき?所見別の検査頻度目安を解説
A. 検査の当日にはわかりません。当院では、検査からおおよそ3週間後を目安に、対面またはオンライン診療で結果をご説明しています。
A. クリップを外すための処置は必要ありません。切除した傷口の大きさによって止血用のクリップをかけることがありますが、多くの場合は1週間ほどで便と一緒に自然に出ていきます。
腺腫が疑われるポリープは、大きさにかかわらず切除が原則です。一方で、小さな過形成性ポリープなど、がんになる心配が少ないものは、切除せず経過観察になることもあります。
検査後には、「どのようなポリープだったか」「切除・経過観察の理由」「次はいつ確認するか」の3点を確かめておくと、結果を落ち着いて受け止めやすくなります。説明を聞いても不安が残るときは、検査結果を持ってご相談ください。
では、次回のコラムもお楽しみに!
【参考文献】
日本消化器病学会 編:患者さんとご家族のための大腸ポリープガイド2023.
日本消化器病学会 編:大腸ポリープ診療ガイドライン2020(改訂第2版).南江堂,2020