横浜LA内科・内視鏡クリニック

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コラム

大腸ポリープの種類|腺腫・過形成性・SSLの特徴とがん化リスクの違い 

大腸カメラ

公開日

2026.10.20

更新日

2026.10.20

診察室で医師が大腸の模型をペンで指しながら男性に説明している様子

こんにちは!横浜LA内科・内視鏡クリニック 院長の本多です。

🌀 大腸カメラでポリープが見つかったけど、がんになるの?

🌀 過形成性ポリープは取らなくていいと言われたけれど、大丈夫?


「ポリープ」と聞くと、がんではないかと不安になりますよね。

ただ、ポリープは種類によって、がんになる可能性や治療の考え方が変わり、見つかったからといってすべてががんというわけではありません。


今回のコラムでは、大腸ポリープの種類ごとの特徴と、結果を聞くときに確認したいことを解説します。

🔸 大腸ポリープは、見た目をもとにした呼び名です

大腸ポリープは、大腸の粘膜が盛り上がったものをまとめた呼び名です。

見た目が似ていても、将来がんになる可能性があるものと、がんになる可能性が低いものがあります。

「大腸ポリープの種類と特徴」を示す図解。腸壁の断面図で3種類の形状を示し、腺腫は一部が将来的にがんにつながる可能性あり、過形成性ポリープはがんになる可能性は低い、SSL(鋸歯状病変)は将来がんにつながる可能性ありと説明している。「形状はイメージです。実際の見た目には個人差があります」との記載あり

🔸 大腸ポリープの種類ごとの特徴

種類

がんになる可能性

見つかりやすい場所・形

主な対応

腺腫

あり。形や大きさで変わる

さまざま

6mm以上は切除。5mm以下は形や表面の状態などに応じて切除または経過観察

過形成性ポリープ

低い

肛門に近い場所でみつかりやすく、小さい

肛門に近い小さなものは経過観察

SSL(無茎性鋸歯状病変)

あり

大腸の奥(右側)でみつかりやすく、平ら

切除を検討

「種類ごとのできやすい場所」を示す図解。大腸のイラスト上で、SSLは大腸の奥(右側)の盲腸・上行結腸、過形成性ポリープは直腸・S状結腸、腺腫は大腸全体にできやすいことを色分けして示している

腺腫|将来、大腸がんにつながることがあるポリープ

腺腫(せんしゅ)は良性の腫瘍性ポリープですが、一部は時間とともに大腸がんにつながる可能性があります。

ただし、腺腫が見つかっても、すべてががんになるわけではありません。大きさや形、表面の状態などを確認し、将来のがん化を防ぐために、6mm以上の腺腫や5mm以下でも平らなものやへこんだ形のものは、内視鏡での切除を行います。


小さく、がんを疑う所見がない場合は、状態に応じて経過をみることもあります。

過形成性ポリープ|小さく場所が限られたものは経過をみることがある

過形成性(かけいせい)ポリープは、肛門に近い直腸やS状結腸でみつかりやすく、一般に大腸がんとの関係は低いとされています。小さく、白っぽく平らな見た目をしていることが多いポリープです。


直腸・S状結腸にある5mm以下のものは、切除せずに経過をみることがすすめられています。


一方、大腸の奥にあるものや大きめのものは、次に説明するSSLと見た目が似ている場合があります。場所や大きさ、表面の状態などを確認し、必要に応じて切除を含めた対応を判断します。


「取らなくて大丈夫?」と気になる場合は、様子をみる理由を医師に確認してみてください。

 SSL(無茎性鋸歯状病変)|平坦で、がんになる可能性がある

SSLは、日本語では「無茎性鋸歯状(きょしじょう)病変」と呼ばれます。

以前の検査結果では「SSA/P」と書かれていることもありますが、同じ病変です。


SSLには、次のような特徴があります。


✅ 大腸の奥(右側の盲腸や上行結腸など)で見つかりやすい

✅ 平ら、または土台が広く、10mmを超えることもある

✅ 白っぽく、表面に粘液がつきやすい


SSLは、腺腫とは異なる仕組みで、がんに変わることがあります。過形成性ポリープと見た目が似ていても、対応は同じとは限りません。

そのため、大きさや形、表面の状態などを確認し、内視鏡での切除を検討します。



ポリープを切除するか、経過をみるかは、種類だけでなく、大きさや形、場所、表面の状態などを踏まえて判断します。切除の具体的な目安については、関連記事で詳しく解説しています。


▶︎ 関連コラム:「大腸ポリープは全部切除が必要?種類とサイズによる対応の違い」

🔸 種類は内視鏡の観察と病理検査で確かめます

ポリープの種類は、大腸カメラで特殊な光や、拡大での観察も使い、形や色、模様から推測します。

最終的には組織を採って顕微鏡で細胞を調べる「病理検査」で確かめます。


当院では、内視鏡専門医とAIのダブルチェックで観察し、医師が安全に切除できると判断したポリープは、その場での切除も可能です。入院治療が必要な大きな病変は、対応できる医療機関をご紹介します。


病理検査の結果は、後日あらためてご説明します。

ご自身のポリープの状態や、今後の検査時期をわかりやすくするために、結果を聞くときに次のことを確認しておくのがおすすめです。


✅ ポリープの種類(腺腫・過形成性ポリープ・SSLなど)

✅ 大きさと数

✅ 見つかった場所

✅ 次の大腸カメラの時期


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「ポリープの種類がわかるまで」を示す図解。①大腸カメラで観察②判断がつかない場合は病理検査(組織を採って調べます)③結果は後日ご説明、という3ステップを医師と患者のやり取りで紹介している

🔸 よくある質問

Q. 過形成性ポリープなら、切除しなくても大丈夫ですか?

A. 直腸やS状結腸にある5mm以下の典型的な過形成性ポリープは、経過観察となることがあります。

ただし、大腸の奥にあるもの、大きさがあるもの、見た目だけでは判断しにくいものは、SSLの可能性も含めて詳しく確認します。

「なぜ経過観察でよいのか」「次はいつ検査するのか」を、担当医に確認しておきましょう。

Q. SSLと過形成性ポリープは、何が違うのですか?

A. どちらも鋸歯状病変に分類されますが、将来がんにつながる可能性が異なります。

典型的な小さな過形成性ポリープは、がんになる可能性が低いとされています。一方、SSLは将来がんに変化する可能性があるため、病変の大きさや状態に応じて切除を検討します。

見た目が似ていることもあるため、場所や大きさ、病理検査の結果を合わせて判断します。

🔸 まとめ|ポリープの種類は、検査で確かめることが大切です

大腸ポリープが見つかったと言われると、がんになるのかと心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、大腸ポリープのすべてががんになるわけではありません。


腺腫の一部やSSLは将来がんにつながる可能性があるため、切除を検討します。

一方、肛門に近い小さな過形成性ポリープは、がんになる可能性が低く、様子をみることもあります。

どちらの場合も、病理検査で種類を確かめ、結果の意味を担当医と確認しておくことが大切です。


検査結果の言葉は、聞きなれないものも多いですよね。

ポリープの種類や、結果の受け止め方がわからない場合は、お気軽にご相談ください。


▶︎ 【横浜市三ツ境駅徒歩2分】Web予約はこちら


少しでも参考にしていただければうれしいです。


【参考文献】

  1. Tanaka S, Saitoh Y, Matsuda T, et al. Evidence-based clinical practice guidelines for management of colorectal polyps. J Gastroenterol. 2021;56(4):323-335.

  2. 日本消化器病学会 編:大腸ポリープ診療ガイドライン2020(改訂第2版).南江堂,2020

  3. Nagtegaal ID, Odze RD, Klimstra D, et al. The 2019 WHO classification of tumours of the digestive system. Histopathology. 2020;76(2):182-188.

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