横浜LA内科・内視鏡クリニック

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胃もたれ・胸やけは何科?受診の目安と検査内容を解説

胃カメラ

公開日

2026.8.23

更新日

2026.8.23

昼食の途中で箸が止まり、みぞおちに手を当てる男性

こんにちは!横浜LA内科・内視鏡クリニック 院長の本多です。

🌀「食後に胃がもたれる。でも、病院に行くほどでもないかな」

🌀「胸やけが続くけれど、何科でどんな検査をするの?」

このように、胃もたれや胸やけを「よくある不調」と考え、受診を先延ばしにしていませんか?胃もたれや胸やけには、逆流性食道炎や胃炎など、さまざまな原因が隠れていることもあります。


今回は、胃の不調があるときの受診先や受診の目安、主な検査について解説します。

🔸 胃もたれ・胸やけが続くときは消化器内科(胃腸内科)へ

胸やけや胃もたれが続く、繰り返す、または市販薬で改善しない場合は、消化器内科(胃腸内科)に相談しましょう。胃カメラ対応の医療機関なら、診察後、必要に応じて同じ施設で検査について相談できます。


受診前に、「いつから」「食後と空腹時のどちらで強いか」「ほかにどんな症状があるか」をメモし、お薬手帳や健診結果も持参すると診察がスムーズです。

胃もたれ・胸やけとともに、次の症状があるときは

胃もたれ・胸やけとともに現れる症状の緊急度の目安を示した図

受診の緊急度は、症状によって異なります。以下を目安にしてください。

【早めに消化器内科へ相談したい症状】

  • 食べ物がつかえる、飲み込みにくい

  • 意図しない体重減少

  • 症状を繰り返す、悪化している

【すぐに医療機関へ相談・救急要請を考える症状】

  • 吐血

  • 黒いタール状の便

  • 突然の激しい腹痛、または激しい腹痛が続く

  • 出血症状に加えて、めまい・冷や汗・意識が遠のく感じがある

🔸 胃もたれ・胸やけの主な原因

 胃もたれや胸やけの原因には、次のような病気があります。

  • 胃食道逆流症(GERD)※逆流性食道炎:胃の内容物(胃液や食べ物など)が食道へ逆流し、胸やけや酸っぱいものがこみ上げる感じ(呑酸・どんさん)が起こる。内視鏡で炎症が見られるものを逆流性食道炎と呼ぶ。

  • 機能性ディスペプシア:胃もたれや早期満腹感、みぞおちの痛みなどが続くものの、原因となる病気が見つからない状態

  • ピロリ菌感染:慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因となり、胃がんのリスクとも関連する

  • 胃・十二指腸潰瘍:みぞおちの痛みや吐き気、胃もたれが現れ、出血すると黒い便や吐血がみられることもある

  • 胃がん:早期は症状が乏しく、進行すると胃の不快感や食欲低下、体重減少などが現れることがある

症状だけで原因を見分けることは困難です。診察や検査で、症状の原因となる明らかな病気が見つからない場合には、機能性ディスペプシアなども考えます。

🔸 胃もたれ・胸やけに対して行われる主な検査

胃もたれ・胸やけの原因を調べる主な検査。胃カメラ、ピロリ菌検査、腹部エコー、血液検査

胃もたれや胸やけの原因を調べるため、症状や経過に応じて次のような検査を行います。

 

① 胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃カメラは、口または鼻から細いカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接確認する検査です。

  • 炎症・潰瘍・がんなど、粘膜の変化を直接確認できる

  • 必要に応じて胃粘膜の組織を採取(生検)し、がんなどの有無を調べる病理検査や、ピロリ菌検査を行える

胃カメラは、鎮静剤を使ってうとうとした状態で受ける方法もあります。不安がある方は、予約時や診察時に相談してください。なお、鎮静剤を使用した場合は、当日の運転ができないなど注意点があるため、事前に確認しましょう。


当院の胃カメラ検査について詳しくはこちら

② ピロリ菌検査

ピロリ菌の持続感染により、胃がんのリスクが高まると考えられています。感染の有無は、胃カメラで採取した胃粘膜や、血液・尿・便・呼気を使って調べます。

感染が確認された場合は、薬による除菌治療の対象となります。なお、ピロリ感染胃炎の除菌治療を保険診療で受けるには、原則として胃カメラによる胃炎の確認が必要です。除菌後も胃がんのリスクはゼロにならないため、定期的に胃カメラを受けることが大切です。


▶ 参考コラム:胃カメラは何年に一度受けるべき?所見別の検査頻度目安を解説

③ 腹部エコー(超音波検査)

胆のうや膵臓の不調で、胃もたれやみぞおちの痛みなど、胃の不調に似た症状が現れることもあります。腹部エコーでは、胃カメラでは観察できない胆のうや膵臓などを、体の外から評価します。被ばくはなく、通常は痛みを伴いません。

④ 血液検査

貧血の有無を確認したり、症状に応じて炎症反応や肝臓・胆道・膵臓に関わる数値などを調べたりします。

🔸 よくあるご質問

Q. 健診のバリウム検査と胃カメラは、どちらを受けるとよいですか?

A. 胃の状態を詳しく調べるには、胃カメラがおすすめです。

胃カメラでは、食道・胃・十二指腸を直接観察でき、必要に応じて組織も採取できます。一方、バリウム検査で異常を指摘された場合は、精密検査として胃カメラが必要になります。

当院では、胸やけや胃もたれなどの症状がある方や、40歳以上で一度も胃カメラを受けたことがない方に、胃カメラをおすすめしています。

▶ 参考コラム:「バリウムか、胃カメラか。」健診で迷う40代からの胃検査、選び方の基準

Q. 胸やけがあります。逆流性食道炎と心臓の病気は見分けられますか?

A. 症状だけでは見分けられません。狭心症や心筋梗塞による胸の不快感が、胸やけのように感じられることもあります。突然の胸の締めつけや圧迫感、腕やあごに広がる痛み、冷や汗、息苦しさがある場合は、すぐに119番へ連絡しましょう。

食後や前かがみ、就寝時に悪化する胸やけや、酸っぱいものがこみ上げる症状は逆流性食道炎でみられます。ただし、自己判断は避け、気になる症状があれば医師の診察を受けることが大切です。

🔸 まとめ|胃もたれ・胸やけが続くときは消化器内科へ

胃もたれや胸やけの原因は、逆流性食道炎や胃炎、機能性ディスペプシアなどさまざまです。症状だけで見分けることは難しく、必要に応じて胃カメラなどの検査で原因を調べます。

症状が続く、何度も繰り返す、市販薬で改善しないといった場合は、消化器内科(胃腸内科)に相談しましょう。原因を確認し、症状に合った治療につなげることが大切です。

当院では、検査に不安がある方にも配慮し、鎮静剤を使用した胃カメラに対応しています。

【横浜市三ツ境駅徒歩2分】ご予約はこちら

少しでも参考にしていただければうれしいです。
では、次回のコラムもお楽しみに!


【参考文献】

  1. 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」

  2. 日本消化器病学会「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(改訂第3版)」

  3. 日本消化器病学会「機能性ディスペプシア(FD)診療ガイドライン2021(改訂第2版)」

  4. 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん」

  5. 日本消化器内視鏡学会「ピロリ菌感染は内視鏡検査でわかりますか?」

  6. 日本消化器内視鏡学会「ピロリ菌を除菌しましたが、その後胃カメラ検査を受ける必要がありますか?」

  7. 日本循環器学会「急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版)」

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