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内視鏡
公開日
2026.6.5
更新日
2026.6.4

こんにちは!横浜LA内科・内視鏡クリニック 院長の本多です。
🌀「内視鏡検査って、そもそも何歳から受ければいいの?」
🌀「まだ若いから大丈夫だと思っているけど、本当に放っておいていい?」
そう感じている方、実は多いんですよね。
内視鏡検査は「中高年になってから受けるもの」というイメージを持つ方も多いのですが、がんの早期発見のためには"いつから始めるか"を把握しておくことがとても重要です。
このコラムでは、胃カメラと大腸カメラについて、何歳から受けるべきか・どんな人は早めに受けるべきかを解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
日本では、厚生労働省の指針により、50歳から2年に1回、胃の検診を受けることが推奨されています。検診の方法は「バリウム検査」または「胃カメラ」のいずれかが認められていますが、当院では、より精密に観察でき、その場で組織検査も行える胃カメラをおすすめしています。
この「50歳」という年齢は、あくまで集団全体への検診を想定した目安です。個人の状況によっては、もっと早く受けておきたいケースもあります。

ピロリ菌感染者は胃がんリスクが約5倍以上になると報告されています。感染が確認された場合は、除菌治療とあわせて定期的な内視鏡フォローが大切です。
🌀「ピロリ菌に感染しているかどうかわからない…」
という方は、血液検査・尿素呼気試験・便中抗原検査などで比較的簡単に調べられます。まずは感染の有無の確認から始めてみましょう。
ピロリ菌について詳しく知りたい方は、関連コラムもご覧ください。
▶︎ 関連コラム:胃の不調はピロリ菌が原因?胃がん予防につながる検査と治療を解説
日本では、40歳以上を対象に、年1回の便潜血検査(大腸がん検診)が推奨されています。
その上で当院では、大腸カメラは「40代のうちに一度受けておくこと」をおすすめしています。
大腸がんの多くは、放置された「大腸ポリープ(腺腫)」が数年かけてがん化したものです。40代で一度検査をし、ポリープのうちに切除してしまえば、将来の大腸がんを未然に防ぐことができます。
健診の「便潜血検査」は出血を調べるためのもので、出血のない早期がんやポリープは見逃すリスクがあります。検査時に出血していなければ「陰性」となるため、「陰性=大腸に病気がない」とは言い切れないのです。
実際、米国の最新指針でも、若年性大腸がんの増加を受けて、推奨年齢を50歳から「45歳」に引き下げました。

🌀「血便があるけど、痔だと思って放置してしまっている…」
という方は注意が必要です。大腸がんと痔は血便という症状が重なります。
自己判断は非常に危険ですので、一度消化器内科を受診して確認してもらいましょう。
▶︎ 関連コラム:【患者数第1位】小さなポリープの大きなリスク!40代からの大腸がん対策

※上記はあくまで目安です。個人のリスクに応じて受診タイミングは異なります。担当医にご相談ください。
🌀「症状が全くないのに、わざわざ検査を受ける必要があるの?」
これは多くの方が思うことです。でも実は、早期の胃がん・大腸がんはほとんど自覚症状がなく、気づいたときにはすでに進行していることが少なくありません。
定期的な内視鏡検査で早期に発見できれば、お腹を切る外科手術が不要で、内視鏡での切除だけで治療が完結するケースも多くあります。入院期間も短く、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
「症状がないから検査に行く必要はない」ではなく、「症状がないうちに検査に行くからこそ意味がある」。これが内視鏡検査を受けていただきたい、一番の理由です。
当院では、鎮静剤(検査中の苦痛をやわらげるお薬)を使用した負担の少ない検査に対応しています。
「自分は受けた方がいいのかな?」というご相談も歓迎していますので、お近くの方はぜひ気軽にご相談ください。
内視鏡検査は"何歳になったら自動的に受けるもの"ではなく、自分のリスクに応じて適切なタイミングで受けることが大切です。
日本では、胃の検診は50歳から、大腸がん検診は40歳からの受診が推奨されています。ただし、ピロリ菌感染歴・家族歴・気になる症状がある方には、年齢を問わず早めの受診をおすすめしています。
「症状がないから大丈夫」と思っていても、早期のがんはほぼ無症状で進行します。
症状がないうちに検査を受けることが、早期発見・早期治療への一番の近道です。
当院でも、鎮静剤を使った負担の少ない検査に対応しています。怖くて踏み出せない方も、ぜひ一度ご相談ください。
このコラムが、少しでも参考になるとうれしいです。
それではまた、次のコラムで!
【参考文献】
厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(令和7年12月24日一部改正)
日本胃癌学会「胃癌治療ガイドライン 第6版」2021年
Shaukat A, et al. ACG Clinical Guidelines: Colorectal Cancer Screening 2021. Am J Gastroenterol. 2021;116(3):458–479.
国立がん研究センター「最新がん統計」
日本消化器内視鏡学会「各種ガイドライン・提言」