クリニック案内
大腸カメラ
公開日
2026.8.19
更新日
2026.8.18

こんにちは!横浜LA内科・内視鏡クリニック 院長の本多です。
🌀「健診で便潜血陽性と言われたけど、症状がないから大丈夫?」
🌀「精密検査では何をするの?大腸カメラはつらくない?」
このような疑問を感じる方は少なくありません。
便潜血陽性は、大腸がんが確定したという意味ではありませんが、そのままにせず精密検査へ進む必要があります。
今回は、便潜血検査の仕組みや陽性になる原因、陽性と判定された後に必要な対応、大腸カメラの流れや費用について、わかりやすく解説します。
便潜血検査は、便に混じった肉眼では見えないわずかな血液を調べる検査です。検査前の食事制限が不要で、主に大腸からの出血を見つけるのに適しています。
一般的には、異なる日の便を採取する「2日法」が行われます。国が推奨する大腸がん検診は40歳以上が対象で、1年に1回の受診が基本です。
便潜血検査の結果 | 意味 |
|---|---|
陰性(−) | 今回採取した便に血液が見つからなかった |
陽性(+) | 便に血液が混じっていた可能性がある |
便潜血陽性=大腸がんではありません。ですが、陽性になっただけでは、出血の部位や原因が分からないため、精密検査を受ける必要があります。
便潜血が陽性になる原因には、次のようなものがあります。
✅ 大腸ポリープ(腺腫(せんしゅ)など)
✅ 大腸がん
✅ 痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)
✅ 潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患
✅ 感染性腸炎(細菌やウイルスによる腸の炎症)
「痔があるから、その出血だろう」と考える方もいますが、痔と大腸の病気が同時に存在することもあります。痔があるからといって、精密検査を省略することはできません。痔からの出血なのか、大腸のポリープやがんからの出血なのかは、腸の中を見なければ分からないためです。
大腸がんは、早い段階では自覚症状がないことも少なくありません。「痛くないから」「便通に問題がないから」と先延ばしにせず、症状がない段階で確認することが大切です。

便潜血陽性後の精密検査で、まず行われるのは全大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸を直接観察して、がんやポリープ、炎症などの有無を確認します。
「もう一度便潜血検査を受けて、陰性なら大丈夫」とは判断できません。大腸がんは常に出血しているわけではなく、採便したタイミングによっては陰性になることがあるためです。原則として、一度でも陽性になったら、便潜血検査をやり直すのではなく、精密検査(大腸カメラ)を受けましょう。
ただし、実施が難しい場合には、担当医にまずはご相談ください。
大腸カメラでは、病変を「見つける」だけでなく、状態に応じてポリープをその場で切除したり、病変の一部を採取して病理検査で詳しく調べたりすることができます。当院では、その場で切除できると判断したポリープに対し、電気を使わないコールドスネアポリペクトミー(CSP)を行っています。

検査のおもな流れは次のとおりです。
前日:医療機関の指示に従って消化のよい食事をとり、指定された時間以降は食事を控える
当日:下剤(腸管洗浄液)を飲み、腸の中をきれいにする
検査:鎮静剤を使用する場合は、うとうとした状態で大腸を観察。検査時間は15~30分程度
検査後:しばらく院内で休んでから帰宅。鎮静剤を使った日は、運転をしない
便潜血陽性後の精密検査として行う大腸内視鏡検査は、通常、保険適用となります。3割負担の場合、観察のみで約6,000円です。組織検査やポリープ切除を行った場合は追加の費用がかかります。実際の金額は検査・治療内容や医療機関によって異なります。
▶︎当院の大腸カメラ検査の詳細はこちら
A. 2日法で1日分しか採れなかった場合の取り扱いは、自治体や健診機関によって異なるため、提出先に確認してください。なお、2日分のうち1日分でも陽性だった場合は、もう1日分の結果にかかわらず精密検査が必要です。
A. 前回の検査時期や結果などによって判断が異なります。直近の大腸カメラで異常がなく、その後の便潜血検査で再び陽性となった場合に、もう一度大腸カメラを受けるべきかについて、国として一律の方針は決まっていません。前回の検査結果を持参し、検査を担当した医師にご相談ください。
健診で便潜血陽性を指摘されたら、症状がなくても、そのままにせず精密検査へ進むことが大切です。便潜血検査をやり直すだけでは、精密検査の代わりにはなりません。
精密検査では、原則として大腸内視鏡検査を行います。大腸の中を直接観察することで、がんやポリープなどの病変を早い段階で発見できる可能性があります。
「受けたほうがよいと分かっているけれど、怖くて先延ばしにしていた」という方も、まずは医療機関へ相談することから始めてみてください。
当院では、鎮痛剤・鎮静剤を用いた検査を行っています。オンライン事前診察や下剤の郵送にも対応しています。
検査や前処置に不安がある方、他の医療機関で検査したことがある方もお越しいただけるので、近くの方はお気軽にご相談ください。
▶︎【横浜市三ツ境駅徒歩2分】ご予約はこちら
少しでも参考にしていただければうれしいです。
では、次回のコラムもお楽しみに!
【参考文献】
国立がん研究センター「科学的根拠に基づくわが国の大腸がん検診を提言『有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン』2024年度版公開」
国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん検診について」