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花粉症・アレルギー
公開日
2025.11.6
更新日
2026.5.27

こんにちは、横浜LA内科・内視鏡クリニック 院長の本多です。
朝晩の空気がひんやりしてきましたね。
この時期になると、「なんだか喉がイガイガする」「咳が続いて夜に眠れない」「鼻がムズムズするけど熱はない」——そんな症状を相談に来られる方が増えてきます。
「季節の変わり目で風邪をひいたのかな」と思い、風邪薬を飲んでもなかなか良くならない……。
そんな不調を感じていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
実はその症状、“秋の花粉症”かもしれません。
秋は、ブタクサやヨモギなどの花粉が飛び始める季節。
さらに、夏の疲れや気温の変化で免疫のバランスが崩れやすく、アレルギー症状が出やすくなる時期でもあります。
そのため、春に比べて気づかれにくい“秋のアレルギー反応”が起こりやすいのです。
このコラムでは、
秋の花粉症の特徴や風邪との違い
つらい症状を軽くするためにできること
をやさしく解説します。
「秋になるとなんとなく体調がすぐれない」「長引く咳が気になる」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
無理をせず、少しでも快適に秋を過ごせるように——そんな想いを込めてお届けします。
「花粉症」と聞くと春をイメージされる方が多いと思いますが、実は秋にも花粉症があるんです。
秋の花粉症は春に比べて、咳やのどの違和感が出やすいという特徴があります。
これは原因となる花粉の種類が異なることに関係しています。
【春の花粉症】
原因となるスギやヒノキの花粉粒子が比較的大きく鼻の粘膜に留まりやすい。
鼻水・くしゃみ・鼻づまりといった鼻の症状が中心に。
一方、
【秋の花粉症】
原因となるブタクサやヨモギなどの花粉は粒子が細かく、気管支の奥まで入り込みやすい。
のどの違和感(イガイガ)や咳などの呼吸器症状が現れやすい。

また秋は空気が乾燥し、朝晩と日中の寒暖差も大きくなる季節。
そのため、のどのイガイガ感や咳が出やすく、春に比べて風邪と間違われやすいのです。
特に季節の変わり目の9〜11月に、くしゃみや鼻水、目・のどのかゆみといった症状が続く場合は、秋の花粉症を疑ってみてもいいかもしれません。
花粉症か風邪かを大まかにチェックできるように、チェックシートをご用意しました。
あなたの今出ている症状に当てはまるものを、ぜひチェックしてみてくださいね。

秋のアレルギーの原因には「雑草の花粉」と「ハウスダスト」があります。
💭 雑草…?
💭 ハウスダストは通年性では?季節によって変わるの?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
それぞれ詳しく解説いたします。
秋は「イネ科」「キク科」の雑草による花粉がアレルギーを引き起こす原因となります。
代表的なものが、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラ。
どれも身近な雑草で、空き地や河川敷、道路脇や公園などに普通に生えてるので、誰でも一度は見たことはあるのではないでしょうか。

特にブタクサは、スギ花粉以外で主な原因とされる代表的な植物です。
8月下旬から10月にかけて花粉を飛ばし、ピークは9月に訪れます。
ヨモギやカナムグラも同時期に飛散し、秋のアレルギーの原因となります。

朝:気温の上昇とともに、花粉が空気中に舞い上がる
夕方:舞い上がった花粉が、気温の低下や風の変化で地表に降りてくる
このため、朝夕の通勤・通学時間帯に症状が強く出やすくなります。
「知らないうちに近づいて花粉を浴びていた」というケースが多いのも特徴です。
秋は「室内アレルゲン」にも注意が必要です。
室内アレルゲンとなるハウスダスト※は、1年を通してアレルギーの原因となります。
にもかかわらず、秋にアレルギー反応が強く出るのはーーー
夏からの蓄積疲労によって免疫力が低下している
夏に繁殖したダニが秋になると大量に死に、その死骸やフンなどの残骸が室内に残っている
からです。
雑草花粉との接触が考えにくい生活スタイルなのに、花粉症症状が見られる場合は、ハウスダストなどの室内アレルゲンが影響していないか振り返ってみましょう。
※ハウスダスト:ホコリ・ダニ(の死骸)・髪の毛やペットの毛・フケ・カビなど
花粉症の治療には、今出ている症状を和らげる「対症療法」と、シーズン前から備える「初期療法」があります。
花粉症の症状は、花粉などが体に入ったときに「ヒスタミン」という物質が放出されることで起こります。
このヒスタミンが鼻水やくしゃみ、目のかゆみを引き起こすため、治療ではそのヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」による治療が基本になります。
症状の強さや部位に合わせて薬を使う治療法です。
薬にはドラッグストアなどで販売している「市販薬」や医療機関で処方される「処方薬」があります。
抗ヒスタミン薬:ヒスタミンの働きを抑え、くしゃみ・鼻水を軽くする
点鼻薬・点眼薬:鼻づまりや目のかゆみをピンポイントでケア
鼻うがい・洗眼薬:花粉を洗い流し、悪化を防ぐ
アレルギー薬の中には眠気を起こしやすい種類もありますが、最近は眠くなりにくい薬も多く、仕事や勉強中でも使いやすくなっています。
症状が出始めたら、我慢せず早めに使うことが大切です。
花粉が飛び始める2週間ほど前から抗ヒスタミン薬を内服する治療法です。
原則、医療機関で処方される「処方薬」を内服します。
初期療法を行うことで、
症状が出るのを遅らせる
ピーク時のつらさを和らげる
シーズン中も少ない薬で楽に症状を抑えられる
という効果が期待できます。
花粉が体内に入る前から薬を飲んでおくことで、ヒスタミンの働きをあらかじめブロックすることができるのです。
秋になると症状が出て「毎年つらい」「市販薬では足りない」という方には効果的な治療となります。
薬とあわせて、日常のちょっとした工夫で症状を減らすことができます。

【外出時の工夫】
河川敷・草地・空き地など、雑草(花粉)が多い場所を避ける
マスク+花粉用メガネでしっかり防ぐ
花粉がつきにくいツルッとした服を選ぶ
帽子で髪への付着を防ぐ
【帰宅後のケア】
玄関で服を軽くはたき、花粉を家に入れない
手洗い・うがい・洗顔をすぐ行う
入浴前にシャワーで髪・顔・首まわりを洗い流す
【 室内環境の整え方】
換気は短時間、花粉が少ない時間帯(昼前後)に行う
掃除は濡れ拭き中心で、花粉を舞い上げない
空気清浄機は24時間稼働
布団は布団クリーナーや乾燥機で清潔に
洗濯物はできるだけ部屋干しに
「薬で整える+生活で防ぐ」この2つを組み合わせることで、秋の花粉症はぐっと楽になります。
つらいときは無理せず、医師に相談して自分に合った対策を続けていきましょう。
秋の花粉症やアレルギーは、春に比べて気づかれにくく、「風邪かな?」と思われることが多い季節性の不調です。
体調がすぐれないときは、アレルギーも疑ってみましょう。
症状が2週間以上続く
咳が強く出る・喘息を持っている
お子さん・ご高齢の方・持病のある方
上記に当てはまる方は重症化する可能性もありますので、早めに医療機関を受診した方がよいかもしれません。
一方で「秋の花粉症かも」と感じている方は、“悪化させない工夫”と“早めの治療”を行いましょう。
また、毎年秋に同じ症状が出る方で、アレルゲンの検査をされていない方は、アレルギー検査で一度調べてみることをおすすめします。
横浜LA内科・内視鏡クリニックでは、花粉症やアレルギーの診療も行っています。
眠気を抑えた薬の処方や、生活スタイルに合わせた薬選び
アレルギー検査
初期療法
舌下免疫療法
など、患者さんに合わせた治療をご提案しています。
「おかしいな」と思ったそのタイミングが、受診のきっかけになります。
無理をせず、少しでも気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちが丁寧にサポートいたします。
それではまた、次のコラムで!
参考文献
[1] 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会他. 2021年版アレルギー性鼻炎ガイド, (株)ライフ・サイエンス. 2021. [https://allergyportal.jp/documents/bien_guide_2021.pdf(2025年10月18日閲覧)]
[2] 環境省環境保健部環境安全課. 花粉症環境保健マニュアル 2022, 環境省. 2022. [https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf(2025年10月18日閲覧)]
[3] 東京都健康安全研究センター企画調整部. 花粉症一口メモ 2025年版, 東京都健康安全研究センター. [https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri06_04.pdf(2025年10月26日閲覧)]
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